なまえ
外銀太郎
がいぎんたろう
外資系銀行勤務4年目の元地銀行員。現在33歳男性です。新卒で地元の地銀へ就職したものの、酷いパワハラと無駄な飲み会、地銀独特の社内政治に嫌気が刺し転職しました。その結果、年収700万円→1300万円へアップ。外銀はコンプラに厳しいためパワハラやオフィシャルな飲み会はほぼありません。さらに大手企業を中心とした顧客に対してグローバルな仕事ができています。このブログでは、どこにでもいる量産型の地銀行員だった私が外銀へ転職したノウハウをもとに「地銀行員が最短で外銀へ転職する方法」を発信しています。
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世の中は大副業ブーム。
銀行員の皆さんも、本業とは別に収入の柱を持って老後に備えたいですよね。
外資系銀行で働いている私は、副業申請を経て、実際にブログ運営を行っています。
地銀時代は副業NGでした。
今回は地銀やメガバンク勤務の銀行員に向け、銀行員が副業収入を得るため知っておくべき情報をまとめました。
この記事でわかること
- 地銀行員にインタビューして分かった副業の実態
- 銀行員におすすめの副業
- 銀行員がバレずに副業を始める方法
- 私が副業でどのくらい稼げたか
- 副業以外で銀行員が年収を上げる方法
会社の犬になり、1本の収入で生活する時代は終わっています。
自分のキャリア設計の一つとして、ぜひ記事を参考にしていただき、取り組んでみてください。
【最新】OK?NG?銀行員は副業の実態
まだ副業を始めていない銀行員にとって、他の銀行員の副業事情は気になりますよね。
現状を知って事前に対策しましょう。
以下について解説していきますね。
- なぜ銀行は副業を解禁し始めたのか
- 副業解禁に踏み切った銀行の事例
- 現役で地銀に勤務する友人へインタビューした結果
- 銀行員の副業を禁止する理由は?
なぜ銀行は副業を解禁し始めたのか
時代の流れに対応せざるを得ないためです。
- 就職人気の低下に対する危機感が強まった
- 人材流出を防ぐため
主に以上のような理由があります。
時代の流れに対応しなければ、どこからか文句が出ても反論できないのが現実です。
「人が集まらないのは副業を解禁していないからだ!」と言われないようにするためです。
>>【参照】副業・兼業の促進に関するガイドライン(厚生労働省)
では、実際に副業解禁を行った銀行について解説します。
副業解禁に踏み切った銀行の事例
- みずほ銀行
- 横浜銀行
- 千葉銀行
- 新生銀行
- 中国銀行
他にも複数の銀行で解禁されています。
解禁された銀行に在籍する知人にインタビューする機会がありましたので、ご紹介します。
某地銀の現役銀行員へインタビューした結果
副業を解禁した地方銀行に現役で勤務する友人と食事する機会があったので、率直に「ぶっちゃけ副業してる人っているの?」と聞いてみました。
答えとしては、
ほぼ、いないね!
とのこと。
理由としては、許可されている副業の種類が限られていることが大きな要因でした。
銀行員が副業を始める方法
まずは副業OKか禁止なのか、必ず確認を取りましょう。
人事部や規定を確認し所定の手続きに従ってくださいね。
銀行員が副業を始めたい場合、一般的には事前に会社から承認を得る必要があります。
- 会社の利益に相反しない
- 会社名を使わない
- 雇用契約は結ばない
- 過重労働に配慮する
- ノウハウや情報を漏洩しない
以上のような承認ルールが一般的です。
個人事業主として活躍する人が多いのが現状。
副業先と正式な雇用契約を結ぶ形式の副業も一部の銀行では許可されていますが、条件付きであることが多いですね。
銀行員の副業を禁止する理由は?
銀行が副業をさせたくない理由は以下です。
- 労務協定に支障が出るかもしれないため
- 競業避止義務に抵触する可能性があるため
- 内部情報やノウハウの漏洩リスク
- 会社の信用や評判を損なう恐れ
詳しく解説しますね。
銀行業務は非常に責任が重く、日常的に高い集中力や時間管理が求められます。
副業によって疲労がたまったり、業務への集中が散漫になった場合、本業に悪影響を及ぼすことが懸念されるため副業を禁止する銀行もあります。
銀行員が金融業界における他社で副業を行った場合、競合会社に利益をもたらし、自社の利益が損なわれるリスクがあるからです。
競業避止義務に違反する副業は、銀行が最も強く禁止する理由の一つです。
協業の問題があるから、副業解禁している銀行もできる職種がかなり限定されています。
実際に、過去の判例の中には、本業と競合する副業を行ったことが理由で解雇が正当と認められた事例もあります。
銀行業務では、顧客の個人情報や企業の財務状況など、かなりセンシティブな情報を扱います。
副業を通じてこのような情報が漏洩するリスクがあるため、銀行は慎重に副業を制限しています。
特に外部企業や関連業種での副業が、情報漏洩の可能性を高めると考えられる場合は、副業禁止が徹底されます。
銀行という業種は信用が非常に重要です。
副業の内容によっては、銀行の名誉や信用を損なう可能性があるため、副業禁止の規定が設けられています。
例えば、違法なビジネスや銀行の名前を使っての活動などが、銀行全体の評判に悪影響を与えるとして特に問題視されています。
そうは言っても、銀行員だって副業したい!
という方に向け、銀行員が副業したらバレるのか?何か対策があるのか解説します。
【注意点】銀行員の副業はバレる?バレたらどうなる?対策は?
銀行で副業が禁止されている場合でも、法律で副業が禁止されているわけではありません。
では、バレずに副業を続けるポイントを以下の2つの面から解説します。
- 副業がバレる原因5選
- 副業がバレない方法
副業がバレる原因5選
ここでは副業がバレる、あるあるパターンを5つご紹介し、それぞれの対策法を解説します。
- ①住民税でバレる
- ②特定商取引法でバレる
- ③顔出し・名前出しでバレる
- ④本業でのパフォーマンス低下でバレる
- ⑤同僚に話してバレる
副業をしていると、住民税が本業の給与と副業の収入で合算されます。
そのため、住民税の額が増えてしまい、経理担当者が不審に思うことがあります。
特に会社の給与天引きの「特別徴収」だと、住民税が通常より多いことが発覚しやすいので、注意が必要です。
ネットビジネスや通販などを行う場合、特定商取引法に基づく表記が必要となり、名前や住所を公表しなければなりません。
これを誰かが見つけて、会社に報告することがあります。
YouTubeやSNSで顔を出して活動すると、誰かが見つける可能性が高まります。
特に銀行員は社会的信用が大事ですから、名前や顔が知られるとすぐに広まってしまいます。
副業に夢中になりすぎて、本業での仕事のパフォーマンスが落ちると、上司に気づかれてしまいます。
「最近、仕事に集中していない」と見られると、副業を疑われる可能性が高いです。
仕事の態度に変化が出ないようにすることが非常に重要です。
副業がうまくいっていると、つい同僚や友人に話したくなることがありますが、これは非常に危険です。
自慢話が広まってしまい、上司の耳に入ることがあります。
副業の話は慎重にするか、しないことが賢明です。
副業がバレたらどうなるのか
- 警告や注意
- 副業中止の要求
- 懲戒処分
以上のようなリスクが考えられます。
就業規則の副業禁止条項に法的拘束力はありませんが、コッソリ副業をやる場合は自己責任で行いましょう。
【注意点】副業がバレない方法
では、コッソリ副業をやっている人たちが行なっているバレない対策を解説します。
- ①住民税は「普通徴収」に切り替える
- ②顔や名前を出さない
- ③代表者を家族にする
- ④副業の話は誰にも話さない
- ⑤本業でのパフォーマンスを落とさない
副業をしている場合は、住民税の徴収方法を「特別徴収」ではなく「普通徴収」に変更しましょう。
これにより、住民税が給与から天引きされず、自分で直接支払うことができるため、会社に副業の存在がバレにくくなります。
住民税が増えたことに突っ込まれたら「ふるさと納税しました」などが言い訳になるかも?
具体的なケースについては専門家(税理士)に相談することをおすすめします。
副業を始める際は、顔や名前を出さずに匿名で活動するのが一番です。
特にSNSやブログ、YouTubeなどでは、顔出しや名前出しは避け、できるだけ個人が特定されない形で運営することをおすすめします。
これにより、バレるリスクをかなり減らすことができます。
もし副業を法人化するなら、自分ではなく家族を代表者に設定する人もいます。
特定商取引法に基づく表示の際にも、家族の名前や住所を使用することで、自分が表に出ない形にすることができます。
副業がどれだけ成功していても、同僚や友人には決して話さないようにしましょう。
飲み会や雑談の場でつい話したくなるかもしれませんが、情報が広まると最終的には上司に届くことがあります。
自慢したい気持ちをぐっと抑えて、副業の話は内密にしておくことが大切です。
副業をしていても、本業の銀行業務に対するパフォーマンスは絶対に落とさないことが重要です。
仕事に集中して高い成果を維持すれば、上司に疑われることはありませんし、本業がしっかりしていれば副業に集中するための余裕も生まれます。
本業と副業の両立をしっかりと心がけましょう。
銀行員だからこそオススメな副業5選
注意点を理解したところで、多忙な銀行員でも稼げる、おすすめの副業を解説します。
銀行員の皆さんは、普段の業務で培ったスキルや知識を活かして、さまざまな副業に取り組むことができます。
銀行業務での経験は非常に応用が効くため、収益を得ながらも自己成長につなげられる副業が多いのが特徴です。
- アフィリエイト(Youtubやブログ)
- Webマーケティングコンサルタント
- 不動産投資のアドバイザー
- 経営コンサルタント
- ポイ活
アフィリエイト(Youtubやブログ)
もし副業を自由に時間を調整しながら進めたい場合、YouTuberやブロガーとして金融知識を発信するのも一つの手です。
銀行員として得た知識を活かして、資産運用や節税対策、経済のトレンドなどを発信すれば、金融に関心のある視聴者や読者を集めやすくなります。
ストック型のビジネスは1つやっておきたいですね。私もブログ運営でアフィリエイト収入を得ています。
匿名での活動を心がけましょう。
Webマーケティングコンサルタント
銀行員の皆さんは、BtoBの営業力や提案力に長けている方が多いです。
これを活かして、企業に対してWebマーケティングのコンサルティングを行う副業がおすすめです。
企業の財務状況を理解し、売上を増やすための具体的な施策を提案する力を持っている銀行員ならではの強みを発揮できます。
財務知識とマーケティングを掛け合わせることで、他のマーケティング専門家にはできない付加価値を提供することが可能です。
中小企業に対してWebサイトの改善やデジタル広告戦略の提案をすることで、企業のデジタルプレゼンスを高め、売上向上に貢献できます。
銀行業務では得られない新しい知見や経験も得られますね。
不動産投資のアドバイザー
銀行員の皆さんは、資産運用に関わる機会が多いので、不動産投資のアドバイザーも向いている副業です。
銀行員の営業力や顧客への提案力は不動産市場でも強みになります。
不動産市場の動向やリスクとリターンを見極めた投資アドバイスを提供することで、信頼を得やすくなります。
経営コンサルタント
企業の財務状況や経営課題に携わっている銀行員の皆さんには、経営コンサルタントとしての副業もおすすめです。
銀行員として企業の財務分析をしている経験は、中小企業やスタートアップに対して大きな助けとなります。
経営戦略の提案や財務改善、コスト削減のアドバイスを行うことで、企業の成長を支援することができます。
銀行業務で得た経営者とのコミュニケーション能力を活かし、現実的で実践的な提案を行うことで、企業からの信頼を得ることができるでしょう。
ポイ活
副業に時間をかけずに始めたい場合、「ポイ活」も手軽でおすすめの副業です。
ポイ活とは、クレジットカードや電子マネー、各種ポイントサイトを活用してポイントを貯め、そのポイントを現金化したり、商品券に交換する活動のことです。
銀行員として日常的に金融商品や決済サービスに精通しているため、ポイ活の仕組みをすぐに理解できるでしょう。
日常生活の中で効率よくポイントを集めることで、着実に副収入を得ることができます。空いた時間を活用しながら、副業に取り組むきっかけとしては非常に取り組みやすいですし、リスクも少なく始めやすいのが魅力です。
副業NGだけど副収入を得る方法
副業のほか、投資や相続を通じて副収入を得る方法があるので解説します。
- 投資
- 相続
投資
銀行員の皆さんは、日頃から金融商品や市場動向に触れているため、ど素人から始めるわけではなく、基礎知識を持った状態で投資を始められるというのが大きなアドバンテージです。
ただし、投資に関しても銀行は制限を設けている場合がほとんどなので、しっかり確認してから始めてくださいね。
以前、私が在籍していた地銀では、
- 上場企業と取引のある部署・支店の株はNG
- 総合企画部などの部署は自社株NG
- ハイリスク取引(FX・信用取引・仮想通貨など)NG
以上のような制約がありました。
相続
労働による収入とは異なり、遺産として得た資産を上手に運用することで、収益を生むことができます。不動産を相続した場合、賃貸物件として運用することで家賃収入を得たり、売却して現金化することも可能です。
ストック型の収入源を確保することができます。
その場合、規定に違反するかは個別判断となると思うので、会社に相談してみましょう。
【実際に副業やってみた】銀行員は副業でどのくらい稼げるの?
ブログ運営でアフィリエイトを細々と3年ほど続けていますが、現在は月15万円前後の収入があります。
当ブログについては、始めたばかりでほぼ収入ゼロです。
最初の1年は1万円も稼げず、忍耐が必要。
多忙な中でも隙間を見つけてできるのは魅力ですけどね。
銀行員が年収をあげる方法
副業で少しずつコツコツ成果を積み上げていくのも一つの方法ではあります。
ただ、私が銀行員としておすすめしたいのは、転職によって年収を一気に上げることです。
副業でコソコソと小遣いを稼ぐよりも、転職して年収を上げる方が効果的
私は副業も行っていますが、実際に年収を大きく上げる一番のブーストとなったのは転職でした。
20代後半で年収は700万円でしたが、外資系銀行へ転職したことで1300万円へと増額し、ほぼ2倍に跳ね上がりました。
銀行員は、BtoBとBtoCの両方で営業を行うことが多いため、幅広い顧客層に対する対応力や提案力が自然と身についている方が多いです。
また、銀行員は目標達成意欲が強く、業績目標をクリアするために日々厳しい環境で働いているため、粘り強く取り組む力が自然と身につきます。
そのため、転職市場でも非常に大きなニーズがあります。
私自身、転職活動を通じて実感しました。
残念ながら銀行員としてキャリアを続けていく中で、役職定年を迎えると年収が大きく減少してしまうことは避けられません。
私自身も、将来のキャリアと収入を守るために、専門性を高めることを決意し、外資系銀行への転職を選びました。
皆さんも、自分のキャリアに対してしっかりと向き合い、未来を見据えて行動してみてください。
【副業禁止の場合】「プロボノ」という選択肢も!
所属する銀行は副業禁止…だけど、リスクを取りながら隠れて副業するのは嫌だ!
という人におすすめなのがプロボノです。
ボランティアの一種です。通常のボランティアとの違いは、職業上のスキルや知識を生かして社会課題の解決に取り組んでいる点。日ごろと異なるフィールドに出向き、多様な背景を持つ人々と協働して行うため「キャリアの棚卸し」の機会になるのが特徴です。
副業としての収入は発生しませんが、プロボノ活動を通じて、銀行員としてのキャリアではない実践的な経験を積むことができ、同時にスキルアップも図れるのがメリットです。
銀行員として培った財務知識やコンサルティング力を活かして、NPO法人や地域の中小企業の支援に携わることができるなど、自分の興味のある分野でスキルを伸ばせます。
プロボノで得た経験は、将来の転職活動において大きなアピールポイントになる!
無償とはいえ、価値ある経験とネットワークを築けるので、キャリアの幅を広げるためにも有効な手段です。
まとめ
銀行員の副業が認められる時代がやってきました。
今回は副業を始める際に最低限、知っておきたいことを解説しましたが、いかがだったでしょうか?
未来な不確かな今の時代こそ、副業のチャンスを逃さず、経験とお金を積み上げていきたいですね。