【生き残る方法】銀行の定年が早い理由はコレ!今から始めるキャリアプランとは

この記事の著者

なまえ

外銀太郎

がいぎんたろう

プロフィール

外資系銀行勤務4年目の元地銀行員。現在33歳男性です。新卒で地元の地銀へ就職したものの、酷いパワハラと無駄な飲み会、地銀独特の社内政治に嫌気が刺し転職しました。その結果、年収700万円→1300万円へアップ。外銀はコンプラに厳しいためパワハラやオフィシャルな飲み会はほぼありません。さらに大手企業を中心とした顧客に対してグローバルな仕事ができています。このブログでは、どこにでもいる量産型の地銀行員だった私が外銀へ転職したノウハウをもとに「地銀行員が最短で外銀へ転職する方法」を発信しています。

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こんにちは。外銀太郎です。

銀行業界で働いている方や、銀行業界に興味がある方なら、「銀行の定年が早い理由」について一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

実際、銀行の定年が早い背景には、業界特有の理由があります。

この記事でわかること

  • 銀行の定年が早い理由
  • 銀行員のキャリアパスと年収の変動
  • 定年が早いことを踏まえたキャリアプラン

銀行員は多忙で、目の前のことでいっぱいになりがちですが、自身のキャリアを育てつつ生涯賃金を高く維持するためにも絶対に知っておくべきテーマです。

視野を広く持ち、自分の身の振り方をしっかり考えていきましょう。


銀行の定年が早い理由と背景

ここでは「銀行の定年が早い」と言われる理由と背景について、

  • 55歳前後でやってくる「役職定年」
  •  銀行の実態としては「定年は伸びている」
  •  なぜ役職定年はあるのか

以上について解説します。


【銀行員の定年が早い理由】55歳前後でやってくる「役職定年」の存在

「定年が早い」=「役職定年」について指していると推測されます。

役職定年とは?

特定の年齢に達した際に管理職を退く制度のこと。

つまり、頑張って上り詰めたのに50代で平社員になってしまうことですね。

支店長クラスで役職がつくと1,500万円やそれ以上の年収が望めます。

しかし、悠々自適に派手な暮らしをしていたところに忍び寄る「役職定年」。

一般的に役職定年を迎えると約4割〜5割ほど年収がダウンすると言われています。

あなたは急に年収が半減して、生活レベルを落とす自信はありますか?

役職定年を迎えた人の大半は過去の栄光を引きずり、プライドと戦いながらセカンドキャリアを模索します。

役職が外れた状態で後輩を上司に働くことを惨めに感じる人も多く、退職してしまう人が多いのも事実です。

これが「銀行員は定年が早い」と言われる理由ですね。

しかし、銀行員である限り役職定年については覚悟をしておく必要があります。

計画的にキャリアプランを練らなかった末路には「老後破産」など、あらゆる望まない未来が待っているからです。

銀行員の定年について、もっと深掘りしてみましょう。


【実態】銀行員の「定年」は伸びている

この数年で銀行員の定年そのものは延長傾向です。

メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)の3行は定年が60歳から65歳へ延長されています。

銀行の定年は他の業界と比較しても特に早いというわけではなく、再雇用や定年延長の動きもあるのが実態です。

問題は役職定年で年収が激減してしまうことなのです!

なぜ役職定年はあるの?

ではなぜ役職定年という制度があるのか。理由は以下です。

  • 人件費削減
  • 若手社員の育成
  • 社内の活性化
  • 組織を柔軟にするため

役職がつき給料の高くなったベテラン社員を押し出すことで会社のコストを抑えられるためです。

定年が延長されたことで人件費が増加していますしね。

また、限られた役職ポストにベテラン社員が居座ることで若手社員のやる気がダウンするのも防ぎたいところ。

転職者が続出することを防ぐため、会社としてはポストを退いてもらいたいんですね。

私は日系の役職定年が不安だったので外銀へ転職しましたけどね。


銀行員のキャリアパスと年収の変動について

ここでは

  • 銀行員のキャリアパス
  • それに伴ってどう年収が変動するのか

について各年代ごとに解説します。

転職前に私が在籍していた地銀・総合職での場合です。


【新人〜若手行員】20代後半

注目

年収は約300万円〜800万円。

新卒で入校。基本的な業務を担当します。

【中堅社員】30代前半〜40代前半

注目

年収は約700万円〜1200万円。

支店の課長補佐、支店長代理や部門リーダーなど。

昇進のスピードや評価によって年収が大きく変動するのが特徴の時期です。

【管理職】40代前半〜40代後半

注目

年収は約1,000万円〜1,500万円。

支店長や本部の部長クラス。

出世競争が激化し、役職により年収が大きく増加するのが特徴です。

【役員の場合】50代前半〜50代後半

注目

年収は約1,500万円〜。

本部の役員やエグゼクティブポジションに就任。

上限については様々で、頭取であれば数千万円あります。

また、この年代になると同期の昇進により出向や転籍が発生しがち。

次に多くの銀行員が経験する、出向や転籍した場合の年収について解説します。

出向・転籍の場合】50代前半〜50代後半

出世コースから外れると、支店長や部長から出向や転籍となり、関連会社や異業種での勤務が始まります。

注目

出向期間:年収は約1,200万円〜1,500万円。

出向期間は銀行からの給与支給です。

注目

転籍後:年収は約600万円〜800万円。

転籍前に出向先で、どれだけ好条件を掴めるか勝負です。

50代と言えば、まだ家のローンがあったり、子供の教育費がかかる年代だけに不安が残りますね。

若いうちの出向のように、また銀行へ戻って来られる前向きな理由ではないのが特徴。



【役職定年】55歳前後

注目

年収は約600万円〜900万円。

役職定年により、役職を外されます。

ジェットコースターのように収入が激減します。

役職定年によりモチベーションや働き方が大きく変わる時期ですね。

【定年退職】60歳〜65歳

注目

年収は約300万円〜500万円。

転籍先の新しい会社、または銀行での再雇用制度で働いたり、別の企業へ再就職する場合が多く見られます。


定年後のキャリアと再就職

銀行業界での定年が早いと言われる理由が理解できたところで、次に重要なのは定年後のキャリア設計です。

再就職やセカンドキャリアをどう築いていくかは多くの銀行員にとって大きな課題となります。

ここでは定年後のキャリアパスや再就職の現実、役職定年後の状況について詳しく解説します。

定年後のキャリアパス

定年後のキャリアパスにはいくつかの選択肢があり、

  • 再雇用制度の活用
  • フリーランス 
  • 起業

など様々。

定年という人生の節目を迎え、それぞれメリット・デメリットがあるのでよく検討して決めたいところです。


定年後の再就職の現実

  • 給与の大幅な減少
  •  非正規雇用が多い
  •  国の支援制度がある
  • 定年退職後専門の転職サービス

再就職は多くの銀行員が選ぶ道ですが、現実は厳しいものです。

特に同じ業界内での再就職は競争が激しく、ポジションも限られています。

非正規雇用の場合も多いですね。

多くの銀行員はスキルアップや資格取得を目指しますが、それでも希望通りの職に就ける保証はありません。

給与が以前よりも低くなることも一般的です。

再就職や継続雇用時には、「高年齢雇用継続基本給付金」や「高年齢再就職給付金」などの制度を活用することができます。

これにより、給与の減少をある程度補うことができるため、よく調べておきましょう。

また、シニア専門の転職サービスもあります。

ガンガン使ってサポートしてもらいましょう。

銀行員のセカンドキャリアは準備が大切

役職定年のことを考えても、セカンドキャリアについては早めに準備することが大事ですね。

銀行の出世コースから外れてしまってからじゃ遅い!

定年を迎える前から少しずつでも再就職の準備をしておけば、スムーズに次のステップに移行できます。

また、新しい環境や業務に柔軟に対応する姿勢も大事です。

今までとは違う仕事に挑戦するかもしれないわけですから、臨機応変に対応できるかどうかがカギと言えます。


【生き残る方法】銀行員が考えるべきキャリアプラン

銀行員の役職定年を踏まえ、銀行員としてどうやって生き残れば良いのでしょうか。

なるべく早いうちから考えるのがマスト。

私の場合ですが、外資系銀行へ転職しました。

日系銀行では部署を転々とさせられますが、原則として同じ業務を担当し続けるため外資系銀行であれば専門性を高めることができます。

自分自身で能動的にキャリアを構築できるのは圧倒的に外資系銀行だと判断しました。

現在、銀行員として働き、将来に不安を感じているのであれば、転職という選択肢も検討すべきでしょう。


まとめ

今回は、銀行員の定年が早い理由について解説しました。

銀行では、多くの行員が役職定年を迎える未来を避けられません。

若手行員にとっては先の話で現実味がない人も多いでしょう。

しかし大幅に年収が激減してしまう重要なイベントであるため、早いうちからキャリアプランを練る必要があります。

ぜひ今回の記事を参考にしながらご自身のスキルを磨き、後悔のない定年を迎えられるよう願っています。

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